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今年は毎月ではなく奇数月、3月、5月、7月、9月、11月に限定御首題を行う予定です。

また、現在ホームページをより見やすいようにリニューアル、限定御朱印を簡単にお求めいただけるようネットショップの開設を準備しております。
ご不便をおかけしておりますが、今しばらくお待ちください。

完成図

11月は爆発をイメージして描いて欲しいという要望があり、絵の具が爆発した様なイメージで描きました。

本年の最後ということもあり、光の角度で七色に光る、金をベースにしたレーザー箔という箔押し印刷で作成いたしました。

 

今回の御首題で書いた一文は、法華経「如来寿量品にょらいじゅりょうほん 第十六だいじゅうろく」の一部。

心遂しんすいしょう ないやく 色香しきこう 即取そくしゅぶく

〜心遂に醒悟し、ようやく此の薬を知る、色、香り、味、うましにして、即ちこれを取って服す〜

 

この一文の前後を含めると、お釈迦様が説かれた一つの物語になります。

 

それは医師の父親と、その子どもたちのお話です。

医師の父親が留守の間に、子どもたちが誤って毒を飲んでしまいます。

家に帰ってきた父親は尋常ではない子どもたちの様子を見て、すぐに症状を調べ、色にも香りにも味にも優れた薬を作り、飲ませようとしますが、一部の子どもたちは毒の影響で心まで病んでしまい、いくら説明し薬を飲ませようとしても良くないものと思い込み、どうしても薬を飲んでくれません。

困った父親はどうにかして薬を飲んでもらおうと、苦しんでいる子どもたちにこう伝えます。

「私も年老いてもうすぐ死ぬだろう。おまえたちの病によく効く薬をここに置いておくから、これを飲みなさい。必ず病気は治るから、心配はいらない。」

そう言い残して遠い国に行ってしまいました。そして使者を遣わして、子どもたちに「お父さんは死んでしまいました。」と伝えます。

子どもたちはそれを聞いて悔やみ、こう思いました。

「もしお父さんがここに居てくれたなら、自分たちを心配し、病気を治してくれたに違いない。今はもう亡くなってしまい、頼れる人も居ない。」

そう悲観にくれるばかりでしたが、悲観にくれるうちに尋常でなかった心もいつしか正常に戻り、父の残してくれた薬がそれまでは悪いものと思い込んでいましたが、本当は大変に良いものであるという事がわかりました。

そしてそれを服用したところ、たちまちに病気は治ってしまいました。

父親は子どもたちが全快したという知らせを聞いて、家に戻り、無事子どもたちと再開しました。

 

今回の一文の前には「常懐悲感(常に悲しみを懐いて)」という一文が入ります。

子どもたちは父親を亡くしたという悲しみの中で、目の前の薬の真実に気づき、病気を治すことが出来ました。

ここでの気づきとは、本当に頼るべきは自分であると、悲しみの中で気づけたということです。

人から教えられた正しい事も、受け取る側が自分で考え咀嚼する事で、ようやくいずれその正しさに気づける。

なんでもしてくれる誰かがずっと近くに居てくれるという思い込みがあると、本当の悟りの道に人は向かえないという事を、この物語を「方便」、例え話としてお釈迦様は説かれました。

 

自分自身で考え行動する、言葉では簡単ですが常日頃それを実践していくのは並大抵のことではありません。

しかし他人事ではなく自分事として周囲を見ることで、ようやく他者と自分、周りを取り巻く環境が見えてくる。

そのことを教えてくれるお釈迦様の教えの一文を、今回入れさせて頂きました。

限定御首題は印刷したものとなりますので御朱印帳への直接書きは行いませんのでご了承下さい。

 

御朱印の郵送のお申込みは、お電話では受付対応は致しません。郵送希望の方は下の申し込みフォームよりお申込みをお願い致します。

御朱印の日付はご希望の日にちをお書き致しますが、記載がない場合はその月の1日でお書き致します。

お振込みを確認してからの発送となりますが、申し込みが多い場合は発送が遅くなる場合もありますので何卒ご了承下さい。

令和5年 11月 限定御首題 詳細

  • 期間:令和5年 無くなり次第終了
  • 金額:1部 ¥1,000 (郵送希望者は¥1,180)
  • 場所:善龍寺受付

お申込み頂く際の諸注意

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※メールサービスの種類によっては、振り分けられたメールが数日後に自動削除される場合があります。

 

3.携帯電話メールアドレスをご利用で「指定メールアドレス以外」を受信拒否設定している

当寺院から送るメールは、差出人が