令和5年 9月 限定御首題

今年は毎月ではなく奇数月、3月、5月、7月、9月、11月に限定御首題を行う予定です。

また、現在ホームページをより見やすいようにリニューアル、限定御朱印を簡単にお求めいただけるようネットショップの開設を準備しております。
ご不便をおかけしておりますが、今しばらくお待ちください。

完成図

9月は紅葉と水の波紋をイメージして描きました。

当初は紅葉に赤い箔押しをと考えましたが、水に反射する紅葉の赤が出せないかなと、一部の水の波紋を箔押し印刷いたしました。

今回の御首題で書いた一文は、日蓮聖人が「椎地しいじ四郎しろう殿どの御書ごしょ」にて引用された妙楽みょうらく大師だいしのお言葉。

「一句いっく染神せんしん咸資げんし彼岸ひがん。思惟しゆい修習しゅうしゅう永用えいゆう舟航しゅうこう」

〜一句も神に染みぬれば咸く彼岸を資く。思惟修習、永く舟航に用たり〜

「一句も神(たましい)に染みぬれば」、日蓮聖人が椎地しいじ四郎しろう殿どの御書ごしょの中で〝一句〟といわれるのは、妙法蓮華経のことを指しています。

妙法蓮華経の教えには、すべての教えが含まれており、それを信じ受け入れることは、お釈迦様の教えをすべて受け入れられることになります。

「思惟しゆい・修習しゅうしゅう、永く舟航しゅうこうに用ゆうたり」、このなかでの思惟とは、お釈迦様の教えの原理を考えることで〝学〟を指し、修習とは実践することで〝行〟を指すと考えられます。

「一句も神(たましい)に染める」のが〝信〟にあたり、この妙楽大師のお言葉は「信じ、行い、学ぶ」事がいかに大切かを示したお言葉となります。

日蓮聖人は椎地しいじ四郎しろう殿どの御書ごしょの中で、正しい教えを信じ、弘めることの難しさ、それでも正しい教えの持つ尊さを説かれています。

信じるだけではなく、学び、行う。

その生き方の中で初めて、正しい教えを説き、人に伝えていくことが出来る。

日蓮聖人がどのようにお釈迦様の教えを信じ、受け止めようとしたのかが分かる一文となっております。

限定御首題は印刷したものとなりますので御朱印帳への直接書きは行いませんのでご了承下さい。

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