Skip to main content

令和4年7月 限定御首題

7月は「金魚」を描いた限定御首題となります。

7月の御首題は初夏に涼しげな絵を考え、夏の季語である金魚を描きました。

気を抜いて手癖で描くと金魚というより別の魚になってしまい、金魚独特の鱗の印象が出せるように白が抜けるよう膠で調整したらうまくいきました。

少しでも涼しげな印象を得られる御首題になっていれば幸いです。

 

『観心本尊抄』より抜粋した一文
〜今 本時の娑婆世界は 三災を離れ 四劫を出でたる 常住の浄土なり〜
《通解》
「今 本時という絶対時間に開き顕わされた娑婆世界は、その根本の災いである火災・水災・風災を超克し、また成劫・住劫・壊劫・空劫という雄大な循環を超克した永遠の浄土なのである。」※島根県龍泉寺 龍珠会 参照

 

日蓮宗に於いては基本の御遺文とも云え、現世を生きる日蓮聖人の教えが説かれた一文の抜粋となります。

抜粋された箇所の前文・後文も強く影響した上で述べられいる箇所となりますので、ご興味ある方は「観心本尊抄」でお調べ頂くと幸いです。

こちらでは抜粋文に限定して、簡単にご説明させていただきます。

 

お釈迦さまは人生は苦であるとまずこの世を認識し、その苦から脱する道としてお悟りを説かれました。

日蓮聖人がおっしゃった「今 本時の娑婆世界」、「今」とは法華経 寿量品の説かれるときという意味でもあり、過去・未来・現在に於いても我々が生きている今、認識し、変えていけるのも今であるという2重の意味が込められています。

「本時」とは寿量品に本因・本果・本国土が説かれ、久遠常住が説かれた時。

「娑婆」とはお釈迦さまの時代の言葉(サンスクリット)に直訳すると「耐え忍ぶ」という意味です。

 

「三災」とは大小3種の災害、小は三種の人災、大は三種の自然災害。

「四劫」とは仏教世界の時間の移り変わりを4段階に分けたものです。「劫」とはとても長い時間を表す概念、それぞれ成劫(世界の成立)・住劫(安定存続)・壊劫(破壊)・空劫(何もない状態)の4段階を循環し続けると云われています。

 

「常住」とはいつもそこにいること、永久不変であるということです。反対の意味の言葉として「無常」(一定のままではない)というのも仏教用語になります。

 

この一文で、日蓮聖人は今生きているこの世こそが、法華経の中心である寿量品を説くべき、様々な災禍を超えた永遠に不変な浄土であると説かれています。

現世(今の世)の安穏を考えるために、まず「今」という認識をとても強く強調し、ご説明されたお言葉です。

過去・未来・現在を認識しても、何か影響を与えられるのは「今」をしっかり見た上で、そこで懸命に働きかけるしかないということを間接的に示されているのです。

 

より詳細な解説は日蓮宗新聞社さま「論説」よりご覧いただけます。

限定御首題は印刷したものとなりますので御首題帳への直接書きは行いませんのでご了承下さい。

御朱印ではなく、日蓮宗の御首題となりますので他の宗派のお寺、神社の御朱印帳と、ご一緒にせず御首題専用の御首題帖もしくは御朱印帳をご用意して頂ければと思います。

 

また、1月限定だった寅の限定御朱印を再開させていただいております。

こちらも郵送対応致しますので遠方の方もご利用頂ければと思います。(こちらも無くなり次第終了いたします)

 

御首題、御朱印の郵送のお申込みは、お電話では受付対応は致しません。郵送希望の方は下の申し込みフォームよりお申込みをお願い致します。

御首題、御朱印の日付はご希望の日にちをお書き致しますが、記載がない場合は7月1日でお書き致します。

お振込みを確認してからの発送となりますが、申し込みが多い場合は発送が遅くなる場合もありますので何卒ご了承下さい。

7月 限定御首題 詳細

  • 期間:令和4年7月1日~31日 期間内でも無くなり次第終了
  • 金額:1部 ¥1,000 (郵送希望者は¥1,180)
  • 場所:善龍寺受付