5月の御首題は滝を昇る鯉を描きました。
今回、違った雰囲気を出せないかと金の絵の具を使ってみましたが、印刷にはあまり反映されませんでした。
印刷に色や、特に金・銀などの反射で見え方の異なる要素を入れようとするには、箔押し印刷を勉強しないと難しいですね。
少しづつ水墨画の描き方勉強しながら、画材なども増やして、日本画になるように模索しています。
今回ようやく絵の形にはなったかなと思えました。
継続によって、筆と墨、水と膠、紙の関係理解が少しでも進んでくれればなぁと思いながら描いています。
『瑞相御書』より抜粋した一文
〜人の悦(よろこび)多多なれば天に吉瑞をあらはし 地に帝釈(たいしゃく)の動あり〜
《通解》
「人の悦び多多なれば 天に吉瑞をあらはし 地に帝釈の動(うごき)あり、人の悪心盛(さかん)なれば 天に凶変地に凶夭出来(しゅったい)す」
仏教の言葉で「依正不二」(えしょうふに)という言葉があります。
依正不二とは、依報(えほう)と正報(しょうほう)が一体不二の関係にあることをいいます。
正報とは、過去の業の報いとして受けた心身をいい、依報とは、正報の拠(よ)り所である環境・国土をいいます。そして不二とは、二にして一体である、仏の不可思議な悟りをいいます。
『教えのやさしい解説』より
日蓮聖人は依正不二の考えを元に、抜粋した一文「人の悦びが多ければ、良い事の前兆が天にあらわれ、草木や大地が生き生きと生長する。人の悪い心が盛んになれば、災いや異変が天に地に起こる。」と説かれています。
依正、国(依報)と人間(正報)は2つにして一体であり、人々の心のあり方が国のあり方に影響するという考えです。
人の心と体とも取れますし、個人と家族とも捉えられます。
心のあり方は環境に影響するという考え方が、今の状況を前向きに捉える意味となるかなと思い、この御遺文を選びました。
限定御首題は印刷したものとなりますので御首題帖への直接書きは行いませんのでご了承下さい。
御朱印ではなく、日蓮宗の御首題となりますので他の宗派のお寺、神社の御朱印帳と、ご一緒にせず御首題専用の御首題帖もしくは御朱印帳をご用意して頂ければと思います。
また先月同様、1月限定だった寅の限定御朱印を再開させていただいております。
こちらも郵送対応致しますので遠方の方もご利用頂ければと思います。(こちらも無くなり次第終了いたします)
御首題、御朱印の郵送のお申込みは、お電話では受付対応は致しません。郵送希望の方は下の申し込みフォームよりお申込みをお願い致します。
御首題、御朱印の日付はご希望の日にちをお書き致しますが、記載がない場合は5月1日でお書き致します。
お振込みを確認してからの発送となりますが、申し込みが多い場合は発送が遅くなる場合もありますので何卒ご了承下さい。
5月 限定御首題 詳細
- 期間:令和4年5月1日~31日 ※期間内でも無くなり次第終了
- 金額:1部 ¥1,000 (郵送希望者は¥1,180)
- 場所:善龍寺受付