火の神様・台所の守り神としてお祀りされている三宝荒神様やご先祖様に、一年間の感謝と家族の幸せを祈念しましょう
今年もあと2ヶ月を切りました。そろそろ少しづつ年末の準備に取りかかりたいところです。
当山でも12月の初めには、お渡しが出来るように来年用のお釜〆セットを作り始めます。一年間お守りいただいたお札、幣束に感謝をし、取り替えていただければと思います。
お釜〆セットに入っているお札は全部で6種類あります。今回はどのようなお札が入っているのかをご説明いたします。
①普賢三宝荒神幣(ふげんさんぼうこうじんべい)
こちらは日本古来の民間信仰の神である荒神(竈の神)と普賢菩薩信仰が融合し、日蓮宗では普賢三宝荒神と称し、「竈(かまど)の神」としてお祀りされています。三枚の色の紙で作られた普賢三宝荒神幣は、紫色が「水」、赤色が「火」、黄色が「土」を表しています。土の上に火を焚き、水で不要の火を伏せ包んだ姿を示してます。②の普賢三宝荒神札と組みで台所の柱、壁などにお札をお祀りします。
③歳徳神幣(としとくじんべい)
白い幣束の歳徳神幣は恵方、あきの方ともいい、その年の吉方をつかさどる神様です。一緒にお配りしている「日蓮宗 歴」を見ると、その年の恵方が方位図に載っていますので、寝室の恵方の所に幣束をお祀りします。
④青い(緑)幣束の水神さまは、井戸、または水道の側に大根の輪切りに刺してお祀りします。歳徳神と水神さまの閉塞のみ、正月飾りと一緒に取り外します。
⑤三十番神札(さんじゅうばんしんふだ)
三十番神とは、1ヶ月30日間毎日順番に国と人々を守る神様たちです。寝室の西の壁に東に向けてお祀りします。
⑥御守護札(ごしゅごふだ)
御守護札は、玄関の内側に貼り、外出時に「南無妙法蓮華経」と唱え留守中の安泰、自身の無事を祈ります。
神様仏様は目に見えないからこそ、私たちが認識しやすい様々な形をとり側に寄り添ってくれていることを忘れず、感謝し日々を過ごしていきたいものです。
お釜〆セットの封筒にも説明が書いてありますが、わからない点がある場合はお気軽にお尋ねください。
今年一年間守護してくれたお札、幣束はお焚き上げいたしますので30日までに寺院受付にお持ちください。
お釜〆セットは今年まで2,000円でご用意しておりますが、材料費の高騰により来年度より3,000円とさせていただきます。ご理解のほどよろしくお願いいたします。